オノマトペ

フェイレイもリディルもボロボロのよれよれで、なんだか凄く汚れていた。

和音たちもお茶やら菓子をかぶり、おまけに血だらけだったので、まずは全員身を清め、そうして着替えてからリビングに集まった。

「お茶ー!」

出されたお茶にフェイレイは目を輝かせ、いただきますっ、と叫んでからぐいーっと飲み干した。

「うまい! もう一杯!」

と、叫んでから。

「……いただいても、よろしいですか」

周りの視線を一身に浴びていることに気づき、静かな声でそう付け加えた。

「ああ、構わないよ」

和音はにっこりと微笑んで、執事西坂に給仕させる。

注がれたお茶をもう一杯ぐいーっと飲み干して、ふう、と息を吐き出す。

「ああ、何日ぶりかの水分……」

じーんとしながら白いカップを両手で挟み込むフェイレイ。

「何日かぶり? どこか旅でもしていたのかな?」

「ああ、うん、ちょっとね。異世界を」

「異世界?」

「……ちょっとね」

へへ、と笑うフェイレイは、更にぐうう~と盛大に腹の虫を鳴らした。