と、扉がバァンと開いて思いっきり右京の顔面にヒットする。



『アダム!廊下に警備員が…って…あれ?…君…』



床に踞る右京を指差し、テリーはあんぐりと口を開けた。



『くそっ…!いってぇんだ…よ!!』



右京はテリーのアホ面に頭突きを食らわすと、バタリと倒れた彼を跨いで出ていった。



『あはは…!ホント、面白いヤツ!』



アダムは笑いすぎて涙目になりながらテリーの頬をペチペチと叩く。



『おい、テリー!そんな所で寝たら風邪ひくぞ?』



う~んと唸る彼を起こすと『こっち向け』と顔を覗き込んだ。



『…今、俺…』



アダムの瞳が紫色に光る…。



次の瞬間意識を手放したテリーをソファに寝かせて『ツイてないヤツ…』と呟くのだった。