…銀色の髪…この人が噂の…?



「あのね、具合が良くないみたいで…」



「えっ!?どこか痛い!?吐きそう!?」



「あ…いや、私じゃなくて…」



女性の肩を掴み焦ったように聞く彼を、彼女は半眼で睨む。



やっと状況を理解したらしい彼は、ホッと安堵の息をついてしのぶの前にしゃがみ込んだ。



ジッと透き通るようなグリーンアイに見詰められ、しのぶは恥ずかしくなった。



…うわぁっ…ホントにイケメン過ぎる!



「…忍。ミネラルウォーター買ってきて。」



「判った!ちょっと待ってて!」



「こら!走るな!」と彼女の後ろ姿に怒鳴るとしのぶへと向き直った。



「…二日酔いだろ?」



「えっ!?…は、はい…恥ずかしながら…」



「あんたみたいな奴等嫌って程見てるから。」



ふっと笑う彼はかっこいいなんて言葉では足りないほどだった。