そして屈託のない笑みを浮かべ、「怖くなんか無いわよ」と言う。



「だって、ケイもルークも家族じゃない。」



─…家族…。



聞き慣れない単語にルークは戸惑う。



確か寝食を共にしている者達が家族だったと考えると、今まで感じた事のない気持ちが込み上げてきた。



─…我ニハ、ヨクワカラナイ…。



「そうね…理屈じゃなくて、傍に居るのが当たり前!…みたいな存在…かな?」



「うんうん。まぁ、お前がどう思ってんのかは知らないけど、俺等はお前を家族だと思ってる。…それでいいんじゃね?」



二人はそう言って笑った。



なんだかそれが少しくすぐったかった。



…何時マデ家族デイレルノダロウカ…。



ふとそう考えると急に身体が冷えるような感覚を覚えて、ルークはケイに身を寄せると丸くなった。