縁側で昼寝をしていたルークが気配を感じてピクリと耳を動かした。



ムクッと顔を上げたルークに静は「どうしたの?」と首を傾げる。



すると、玄関から聞こえた「ただいま~!」という声にルークが一目散に駆け出した。



ニャーニャーと甘えた声で忍の足元にまとわりつくルークを「こらっ!」と右京が抱き上げる。



「忍はケイを抱いてんだから危ないだろ!?」



右京に叱られたルークは不満そうに長い尻尾を左右に振った。



一階の和室に敷かれた布団に寝かせたケイをルークは不思議そうに眺める。



忍と右京は頻りに首を傾げるルークの様子を観察する。



「…ねぇ…ルーク、目が丸くない?まさかジャレたりしないよね?」



「さぁ…大丈夫だとは思うけど…」



さすがに新生児に猫はマズイかと考えつつも好奇心が勝る。