今はまだ病院だからいいが、退院したら右京も育児をする事になる。
どちらにせよ覚えなくてはならないのなら、早い方がいい。
…私も楽したいし…なんて言ったら怒るかな…。
ヨシヨシとあやす右京を見て忍はこっそり笑った。
「なぁ、コイツなんで泣いてるんだ!?」
「お腹はいっぱいだし、ゲップもしたし…オムツかな?」
忍は新しい紙オムツを手渡す。
右京はまるで壊れ物を扱う様にベットに我が子を寝かせた。
「ちゃんと足持ってないと!」
「折れそう…怖いって!…おっ!いいもん持ってるじゃん…って暴れるな!」
「もう!真面目にやってよ!寒がってるじゃない!」
「俺は変な汗が出て来たよ…」
元熾天使が小さな赤ん坊相手に悪戦苦闘する図に、忍はゲラゲラと笑った。