赤ん坊は泣くのが仕事だと母は言っていた。



ならば赤ん坊はかなりの働き者だと忍は思う。



母乳だけでは足りないらしく、ミルクもペロリと平らげた我が子はケポッと可愛らしいゲップをした。



右京はその様子を終始ニコニコしながら見詰めている。



「ねぇ右京…付き添ってなくても大丈夫だよ?」



「ん。判ってるけど、俺がこうしてたいだけ。」



とは言っても、ジッと見られていて何だか緊張する。



暫くウトウトしていた息子だが、またジタバタと暴れながら泣き出した。



「よく泣くなぁ…忍に似て泣き虫だな。」



「何言ってんのよ…。…はい、パパ!バトルタッチ!」



「ええっ!?お、俺、出来ねぇよ!」



反射的に抱いたはいいがどうしたらいいか解らない。