◇ 彼は誰かに呼ばれたような気がしてうっすらと目を開けた。 辺りは見渡す限り真っ白で何も見えない…。 “…だれ?ぼくをよぶのは…” 何も見えなかったが確かに声が聞こえる。 ─さぁ、起きて… “だれなの?” 彼の質問には答えず、声だけがただ響く。 ─おいで…さぁ、こっちへ…。 とても優しい声だった。 不思議と自分も“会いたい”という気持ちになって来る。 真っ白な空間を漂い、彼は声のする方へと向かって行った。 ─さぁ、おいで…。 ……ママの元へ…!─