『君は新入行員だね。確か…Miss. マッケンジー…だったかな?』



『えっ!?あ、はい。イザベラ·マッケンジーです。…えっと…』



『私はロバート·トーラス。ロバートと呼んでくれていいよ、Miss .マッケンジー。』



『では、私もイザベラでいいですわ、ロバート。』



笑みを返した彼女にロバートは『光栄だ』と笑う。



『折角だし、雨が止むまで一緒にお茶でもどうかな?』



屈託のない彼の笑顔は本当に素敵だった。



イザベラは初めて一目惚れというものをした。



二人は直ぐに恋仲になったが、数日後に衝撃の事実を知ってしまった。



それはロバートが既婚者であるという事…。