右京はスヤスヤと眠る妻の寝顔を眺め、その頬を指先で撫でる。



首筋…肩…腕へとその手を滑らせ、腰をなぞると彼女は小さく唸って寝返りを打った。



その無防備な曲線は艶かしく、愛しい…。



右京は彼女を背中から抱き締め、微かに膨らんだお腹に触れてみた。



そこに未だ見ぬ自分達の子供が居るのかと思うと、自然と頬が緩む。



「…ありがとう…」



…どうか、人として産まれて来ますように…。



忍の髪にキスを落として静かに囁く。



ふと、枕元の携帯からメール着信を報せる音が聞こえて身体を起こした。



その文面に目を走らせ、はぁ…と息を着くと彼女を起こさないようにベットから這い出る。