彼は最近思う…実は自分は物凄く役立たずなのではないか…と。



アランは『そんな事ない』と言っていたが、P2に来る騎士修道会の依頼にも自分は全く貢献していない。



…まぁ、それはクリス単独でこなせてしまうからなのだが…。



『…“クルースニク”って志願したらなれるのかな…』



そう呟くニックにオペレーターのロイはキーボードを叩く手をピタッと止めた。



『…なれたとしても…お前には無理だな。』



判っていたが、他人から言われると頭に来るのは何故だろうか?



ムッと口を尖らせたニックに『聞かれたから答えただけだろ!?』とロイは首をすくめた。



そして彼はまた背を向けてキーボードを打ち始めた。