必然的にその依頼書にクリスは目を向けた。



…“オーパーツの捜索”…?



ずらずらと書かれている依頼内容に視線を走らせているとアランがニッコリと微笑んだ。



『これも持って行くかい?』



『……わざとだろ?』



『まさか!』



オーバーアクションでおどける彼を睨んでからクリスはその依頼書を手に取った。



アランはその様子に満足したように口を開く。



『具体的にオーパーツが何なのかとも書かれていないんだ。P2に回って来る依頼にしてはヌルイからちょっと気になってね。』



騎士修道会は基本的に自分達にはこなせない依頼をP2に回して来る。



アランの言うように早急性でない内容は珍しい。



『で考えたんだよ。修道会の連中はこれを解決出来なかったんじゃないかってね。』



…騎士修道会の奴等がこなせない依頼か…。



思わず口角を釣り上げると、クリスはその依頼書も持ち帰ったのだった。