ミコトが好きだなんて
言ってない。


恋なんて――


僕にはあり得ない。

そう思ってきたから。

どうしたらいいか
わからないんだ。


このドキドキを――



「ルイ……綺麗」



鏡に映る自分を見て
少し泣きそうになった。


何もかも
許された気がした。


女であっていいのだと――