初音のメール
初音の写真
ずっと見ていたら
時計が午前2時になっていた。


ヤバッ!寝なきゃ。



あっ、
こんな時間…
たしか初音が言ってたなぁ…


ラブジョイ彗星?
12月に見えるって!


もしかしたら見えるかな、今夜は。

どちらの方向とか聞いとくんだったなぁ。



< 初音?
もしかして起きてる? >



こんな時間なのにメールしてみた…
のに。



「 晴冬…
うーん
どちたの?

初音

ねむってたよぉ

ねむれにゃいのかな? 」



カンペキに寝ていた声
はじめての寝起きの声
かわいくってさぁ
たまらなくなった。



「 ごめんね。
起こしちゃったね。
ラブジョイ彗星が見たいなぁと思ってね。 」



「 ラブジョイ…?
うーん?
晴冬…
ごめんなちゃい…
ねむい…。 」



「 いいよ、初音。
そばにいるからさ
このまま眠りなよ。 」



「 ありがとう…
晴冬…
だい…ちゅき…。 」



初音の寝息が聞こえてきた。
しばらく聞いてしまった
だって
あまりにも可愛すぎた。


ラブジョイ彗星には
会えなかったけど

新しい初音に
また会えて
もっと好きになっていくのがわかる。



「 初音…
オレの夢みろよ。
ずっととなりにいるから…
おやすみ…
ちゅ! 」



初音が寝ているのをいいことに
オレは電話でキスなんて…。



まあ、
この夜に
オレが眠れなかったのは
言わなくても
わかってしまうよなぁ…。





end