恋率方程式





どこぞの金持ちが依頼した暗殺を終えると、イチは家に帰って行った。

「……」

ドアを開け中へと入っていく。
何の温かみも、まして生活感のない部屋。
電気をつけパソコンを起動させる。
そして依頼主へと完了のメールを送る。

「…風呂入ろう」

明るい部屋で己の姿を今一度確認してそう思いたった。

風呂から出ると依頼主からメールが来ており、報酬のことが書かれていた。

「…ケチくさいじじいが。」

そう吐き捨てるとベッドへ落ちる。
彼女は特に金の心配をしている訳ではない。
今回の仕事の対価にしては随分と少なかったから、口に出しただけだ。

イチはそれ以上何も言わずに深い眠りへと沈み込んだ。


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