恋率方程式





自分を殺そうとした女をそこまで思うか?

「……私は、お前を…」
「殺そうとした、だろう?」

言葉をよぎるアルト。

「俺はお前を信じている。それだけで十分だろう?」

そう言ってニカッと笑う。
あの眩しい笑顔だ。
ふっとイチが笑う。

「…やはり、変な男、だ…」

アルトの心遣いが嬉しかった。
嬉しい、それも初めてだった。
このアルトなら暗い闇から自分を引き出してくれそうだと、本気で思った。アルトを信じたい、と思った。

その反面、疑いが沸く。
考えて見れば自分はアルトを何も知らない。そんなのに任せていいのかと。

でも−−


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