「でもさ、お前ら付き合ってどのくらい経つんだよ。そろそろいいんじゃねーの?」 でも、唯の気持ちは無視できない。 高校生の男子には辛い現実だ。 「で、健太はどうなんだよ」 「俺?」 「高橋とその後、進展は何もねーの?」 「…実は俺さ、あゆに告ったことあんだよ」 「…はっ!?」 何だよそれ、初耳。 いきなりの健太のカミングアウト。 健太は空を見ながら、 懐かしそうに話し出した。