凌が振りかえる。 何気ない仕草にもドキドキしちゃう私。 これは、かなり重症だな。 「凌たちも浴衣だったんだね」 「家にあったんだよ、たまたま」 「凌、浴衣似合ってる…かっこいいよっ」 「…唯」 凌の顔が近づいてくる。 ちょっ…こんな道端で!? 恥ずかしくて、目を閉じる。 「唯も、可愛いよ」 「えっ…?」 ぱっと目を開けると、 凌はそっと、私のおでこにキスを落とした。