あの道場には、思い出がありすぎるから。 私たちと、先生の思い出。 それだけは、私も無くしたくなかった。 今も凌は、私の家で一緒に暮らしている。 おばさんがちゃんと元気になって、 借金が返し終わるまで。 しばらくは私の家で暮らそうと、 お父さんの提案だった。 お父さんもまた、海外出張が決まったから。 家に凌がいると安心するんだって!