「…んだよ…これ…っ」 いつも綺麗なリビングに、物が散乱していた。 何枚もの食器が割れていて。 不意に1歩踏み出すと、 ガラスの欠片で足を切ってしまった。 強盗が入ったのかもしれない。 混乱する頭で警察に電話しようとしたとき。 テーブルの上にある、1枚のメモを見つけた。 それは、紛れもなく母ちゃんの字。 『凌、ごめんね。お母さんを許して下さい』