また一緒に、1本取ろう。

「私、もう終わり…なの？もう…ダメなの…？」


「…違う。唯は終わってなんかない」


「でも…私っ、剣道が…怖いのっ…」


「…唯はもう、剣道嫌いか？」




「私はっ…剣道が…好き…っ」




まっすぐ、凌の目を見て言った。


凌は、私の言葉に安心したように


優しく笑って、言葉を続けた。




「唯は、1人じゃない。俺やおばさん、健太や高橋もいるだろ？」


「う…ん…」


「いつでもいいから…さ。唯が剣道好きなら」


「りょ…お…っ」