でも、今は笑えない。 どんな顔をして会えばいいのか分からない。 迷っている間に、凌が来てしまった。 少し会ってなかっただけなのに、 すごく久しぶりな気がする。 目を合わせたら泣いてしまいそうで、 私は俯くことしかできなかった。 「何で…来たの?」 「…なんとなく?」 「用事ないなら帰ってよ…っ」 わざと冷たく言い放つ。 私のことなんて嫌いになればいい。 それで、凌が幸せになれるなら。