言いたいことを言った唯は、 さらに泣き出してしまった。 唯の泣き声に気づいたじいちゃんがすぐに 駆けつけて来て、その場をなだめた。 『凌も唯も、お前たちは2人とも、私の大事な大事な孫だよ』 そう言って、俺たちを抱き締めた。 その瞬間、ずっと我慢してた涙が溢れて 唯と2人、じいちゃんの腕の中で泣いた。 『唯の泣き虫が凌にも移ったかな?』 あの時の、じいちゃんの優しい笑顔は 今でも忘れられない。