私が女であるように、 お義母さんもまた女である。 年老いても、体が自由に動かなくても 女であることを忘れない姿勢は尊敬する。 毎朝、顔を洗った後、おしろいと口紅を塗る姿は 私を複雑な気持ちにさせる。 お義母さんを憎むことができたら、 嫌いになることができたら・・・ 私には違う世界が待っているのに。 このトイレのループ窓から見える自由な世界へ、 羽ばたくことができるのに。 風の強い朝。 ループ窓の取っ手をぐるぐると回し、外の世界を遮断する。 来週の水曜日まで また私の戦いの日々が続く。