結露した窓に、私の涙のように水が伝う。 新聞を読んだまま、何も手伝わない夫。 朝から機嫌が良いお義母さんは、夫の為にみかんをむく。 味噌汁と魚の煮ものをテーブルへ運び、席につく。 「あ、水くれないか」 席に座ったばかりの私はまた立ち上がり、水を入れる。 立ったついでに、お母さんの好きな漬物を出す。 私の味噌汁は毎日少しぬるい。