窓際のブラウニー




「もう一年か・・・あれから。」




小川に流れる花びらはあの日と同じように浮かんでは沈み、沈んでは浮かぶ。




眩しい夕日の向こうに人影が見えた気がした。





瞬きをして、もう一度目を開けると誰もいなかった。




どこかで私を見てくれているのなら、伝えたい。




あなたのおかげで私達夫婦は一緒にお花見をする仲になりましたよ。




あの暗く、湿った部屋に風が吹き込みました。