【中編】ビー玉【完】

「…何泣きそうな顔してんの?」

「そんなんじゃないよ…」

「…あんたはさ、笑ってた方がいいと思うけど?」

「え?」

あたしのあたまをなでながら、不意に囁かれるように呟かれた。

近くに感じる吐息が、あたしの鼓動を早くする。