「いいから出てってよ!」

手元にあったクッションを純平目掛けて投げる。

そんなあたしの攻撃でさえ、簡単に避けられてしまう。

「バーカ。バスケ部をなめんなよ」

そのまま部屋を出て行く純平。

メイクしたいけど、もう時間がないからパス。

少し癖っ毛な髪も、手櫛で簡単に治して整える。

よし、寝癖ナシでよかった。