早く起きた分、早めに準備する。

メイクも、髪型も。

いつも出来ない分、今日はしなくちゃ。

「あ、日柚ちゃんおはよー。あれ?まだ純平君来てないよ?」

「おはよ。純平が来たらさ、先に行ったって伝えてくれる?」

「いいけど… 喧嘩でもしたの? 純平君と」

妹の日那は、普段おっとりしてる。

それなのに、こんな時は勘が鋭い。

「そんなことないよ」

「でも… 目が真っ赤だよ?」

一晩中泣いてたら、そりゃ目も赤くなるよね…

「とりあえず、あたしは行くから。純平にちゃんと伝えてよ?」