「んー… 純平。もっと優しく起こせないのぉー?」

寝ぼけながらも反論する。

あの夢の続きを見てたかったのに邪魔したんだし?

それぐらいはいいよね?

「高2にもなって1人で起きられない奴に、優しくなんて無理だろ」

この憎たらしい口を叩いているのは、幼馴染の白木 純平(シラキ ジュンペイ)。

家が隣で、物心ついた時からお互いを知ってる仲。

ちなみにあたしのほうが1つだけだけど、お姉さんなんだ。