「とりあえず、明日の投票日まで、よーく考えないとね」

「うん」

そのまま教室に向かう。

玲ちゃんはあたしの気持ちを知っている唯一の友達。

励ましてくれるし、時にはアドバイスもくれる。

けど、やっぱり玲ちゃんの言うとおり、クラスや周りの女子たちは、純平の話で持ちきりだった。

そんな中、明日に迫っている投票のことで頭がいっぱいで、先生の話もまともに聞くことができなかった。