懐かしい夢を見た。

小さなあたしの、小さな思い出。

もっと見ていたい、そんな夢…

なんだけど!

「おい、日柚。朝だぞ?」

乱暴な物言いで、掛けてある布団を剥がす。

もう春だというのに、まだまだ寒い。

イキナリ温もりがなくなったあたしは、深い眠りから目覚めるしかない。