「あたし… 帰るね? そろそろ行かないと、日那も拗ねちゃうし…」

みんな帰ってしまった純平の部屋に、あたしと純平が向かい合わせで座ってる。

気まずい雰囲気が、2人を包んでる。

居たたまれないよ…

「…日柚はさ、秀と仲いいんだな。あんな秀、見たことない…」

「そんな事…ないよ。ただ、小道具担当が一緒だから…」

「本当にそれだけ? さっき、俺が止めなきゃ、キスしてただろ?」

「あれは…」