「ねぇ、あたしは大丈夫だし… 内田さんも困ってるじゃん」

あたしも内田さんも、こんな場面だからおろおろしっぱなしだった。

数分間、4人とも一言も喋れなかった。

多分、2人を取り囲む空気が、そうさせたんだと思う。

そんな中、口を開いたのは純平だった。

「…内田、今日は帰ってくんね? 秀も」

「でも…」

「内田、だから空気読みなよ。早く帰る準備しないと置いて行くよ」