オレンジ色の光が差し込む放課後の教室。



私は、一人で彼を待つ。



大好きな彼のことを。




窓から見えるグラウンドでは野球部がもう練習を始めていて、活気ある掛け声が響いてくる。



静かに耳を澄ましてみれば、音楽室からであろう吹奏楽部がチューニングする音が聞こえてくる。