歩いたのはいいけどさ…… 「ねえ、どこ行くの?」 俺は、後ろを歩く里穂子に聞いてみた。 すると里穂子は、「あっ」と声を出して 「何も…決めてなかったね」 と、言った。 「じゃあ、どこ行こっか?」 俺は、里穂子が行きたいところでいいし。 すると、里穂子は少し考えてから 「水族館!行きたいの!」 と、子供のような笑顔を見せてきた。