「先輩っ、夏目涼と津田川先輩の仲が前から良くないことの理由は知っていますか…?!」 何かしらと火花が散っていた。 この二人の関係性をずっと気になっていた。 まずそこから糸を解いていくことにしよう。 先輩達は足を止める。 けれど返ってきた言葉は、 「それは知らないなぁ」 あたしの期待したものではなかった。 「そうですか…」 それじゃあ、と言って先輩達は歩いていってしまった。 あたしは俯いたまま顔が上げられないでいる。