「私にはもうついていくべき主がいません。ですから、貴方が」 真剣な眼差しにライナルトも真面目に考えた。 「第二のアンドラスか…」 どうせ悪魔として生きていくのだ。 悪くはないかもしれない。 「わかった…」 仮面を被り、宣言する。 「俺が、悪魔アンドラスになってやる」 廃墟となった町に悪魔と少女は眠る。 しかし、魂は時を越え、再び二人は巡り合った。 悪魔と少女の恋物語。 『悪魔の熱情リブレット』 真実のオペラ物語、これにて終演――。