トモヤは必死にヒロキを押さえていた。

なんでヒロキはこれほどまでにサクラに対して怒ってるの?


「トモヤ!何があったの!?」


あたしはトモヤに向かって問いかけた。

トモヤはヒロキを押さえながらもあたしの方を向く。


「サクラがっ‥ヒロキのことは遊びだって言って‥‥それでヒロキがキレてっ」


遊び?

ヒロキと付き合ってたのは遊びだっていうの?


遊びなのに、あたしとヒロキの邪魔をしたの?

なんでっ‥‥


「ナオっ!ヒロキはな、それだけで怒ってるんじゃないっ!サクラがナオにしたことでも怒ってるんだよ!」