俺もそう思うよ。 あの言葉を思い出し、さらに涙を堪える。 だが、授業が始まることを思い出し、机の上に散らばったペンなどを筆箱にしまっていく。 沙月は教科書と筆箱を手に取り、ゆっくりと教室をでる。 沙月の目には、もう涙は浮かんでいない。 負けてはいけない。 あの日のことを思い出し、キッと前を睨む。 沙月は小走りで技術室へ向かった。