「え…。これって…。」 辰馬のだよね? 教室に1人いることを忘れて、ただ呆然とペンを見つめる。 そして、そのペンを乱暴に掴み、目の近くに持ってくる。 ペンのグリップには、あげる前には無かった汚れやシミがたくさんあった。 大切に、大切に使ってくれたのだろう。 でも 何で…?