タッタッタッタッ。 誰もいない廊下に、2人は全力で駆け抜ける。 もうっ…。限界…。 「はあっはあっ。」 運動オンチのわたしだからすぐに疲れてしまう。 でも。 「おいおい大丈夫かー!?」 とはにかんで わたしの手を引っ張ってくれるんだ。 同じくらいの背の大きさなのに なんだかとてもたくましくて 頼りになるっていうのかな。 さっきの優しいトキとは違ってとても かっこよかったの。