そして、家の近くで海が見えるところがあった。


おじいちゃん、海がきれいだよ。また一緒に行きたかったな。


と心の中でつぶやいた。



おじいちゃんが頷いてくれたように感じた。





何だかボーっとした気分になっていた。



次の日に起きたら

「あそこ行ってみたらどうだい?」



ってあの優しい声で言ってくれるような気がしてならなかった。




私は絶対に将来の話とかこれからできると思ってたし、それを楽しみにしてたから出来なくなって残念だと思った。




おじいちゃんも無念だったんじゃないかなって思う。