「祈!!」 『えっ?』 信君に呼ばれて…ぼーっとしていた意識が戻ってきた。 「ありがとう、もう大丈夫。」 『本当?』 「うん、やから…放して?」 と笑顔で言った信君…放して?って!私…抱き締めたままだった。 『ごっ、ごめんなさっ!!!』 「ええよ、元気でたし!ってか授業もう始まるな?」 『え?』 そう言われて時計を見れば…8時20分。 ここから学校まで電車でー、って完璧に遅刻だ。 やってしまった。