『朝…』


「祈が起きてるなんて珍しいわね?」


『お母さん。』



目覚めたと同時にお母さんが部屋に入ってきた。



『どうしたの?』



朝に部屋に来るなんて珍しい…



「今日ね、お父さんと二人で夕方まで出掛けるから…」

『夜ご飯は任せて!私がつくるから大丈夫だよっ!!』

「ふふ、ありがとう。祈がいてくれて安心よ。要に買い物つき合うように言っておいたからね?」

『うん、ありがとう。楽しんできてね?今日…』


「うん!」



お母さんは本当にお父さんが大好きなんだと思う。そうじゃないと…あんな幸せそうに笑わないもん。


いいな、羨ましい。