その両手の有意義な使い方のレビュー一覧
5.0
刷り込まれた記憶は 無意識にソレを拒絶する 気持ちだけではどうにもならない気持ちすらわかりづらくさせてしまうほどに…… それでもじっと ひたむきに待ってくれる手があるその優しさと暖かさが染みる 繊細で丁寧に描かれる 微妙な距離感が たまらない逸品です
刷り込まれた記憶は
無意識にソレを拒絶する
気持ちだけではどうにもならない気持ちすらわかりづらくさせてしまうほどに……
それでもじっと
ひたむきに待ってくれる手があるその優しさと暖かさが染みる
繊細で丁寧に描かれる
微妙な距離感が
たまらない逸品です
トラウマ。 それは誰にでもあるもので、それによって他の人も傷ついてしまうこともある。 誰にも侵せない領域。 不可抗力であり、もどかしいもの。 それでも、それが絆となることがあるのなら。 もどかしいけれど、爽やかな物語。 是非ご一読を。
トラウマ。
それは誰にでもあるもので、それによって他の人も傷ついてしまうこともある。
誰にも侵せない領域。
不可抗力であり、もどかしいもの。
それでも、それが絆となることがあるのなら。
もどかしいけれど、爽やかな物語。
是非ご一読を。
いきなりなんだろうと目を丸くする私に、彼は言った。
「お前は逃げないな」
「は?」
その言葉さえいきなり過ぎる。
なに?と訊ねると、彼はある一点を指差した。
中庭に座っている一組のカップルが、ちょうど目に入る。
穏やかな雰囲気の二人には、なぜか微妙な距離があった。
「あそこの女、男に触られるのがダメらしい」
ふーん?
「いつも間が空いてんだ」
ふーん。
悪い空気なんてまったくないのに、彼のほうが少し近づく気配を見せると、彼女はびくついていた。
「トラウマってのかなぁ」
と彼に言う。
「ま、私が逃げる逃げないは、アンタにかかってると思うな」
「ん?」
「つまりアンタの手の使い方次第なわけ」
そしてひとつお願いした。
「もっかい撫でて。さっきの気持ちよかったから」
彼は、苦笑した。
非常に読ませる作品でした。 空気のようなやりとりと、いじらしいぐらいの内面。 素直になれないのは、決して不器用なんかじゃない。 繊細な部分と、それを受け入れる純粋な部分を、丁寧に綴った作品です。 番外編も重要な作品の一部です。 最後まで、ご覧あれ。
非常に読ませる作品でした。
空気のようなやりとりと、いじらしいぐらいの内面。
素直になれないのは、決して不器用なんかじゃない。
繊細な部分と、それを受け入れる純粋な部分を、丁寧に綴った作品です。
番外編も重要な作品の一部です。
最後まで、ご覧あれ。
冒頭を読むと「重いのかな?」と思ってしまうけど、むしろ軽快で爽やかだった。 情景描写を丁寧に書いていて、そこに交える登場人物の心情表現も上手に相まってスルリと物語に入っていける。 作品を読み終わって、恋愛の形の一つとして、愛情を受け入れると言う事は、事の大小こそあれ自ずと垣根を取り払う事が必要なのだなと感じました。 トラウマを抱えた女子大生の恋の話だけど、トラウマがあっても無くても、女子大生じゃなくても広く共感出来る作品だと思います。 是非ともお読み下さいませ。
冒頭を読むと「重いのかな?」と思ってしまうけど、むしろ軽快で爽やかだった。
情景描写を丁寧に書いていて、そこに交える登場人物の心情表現も上手に相まってスルリと物語に入っていける。
作品を読み終わって、恋愛の形の一つとして、愛情を受け入れると言う事は、事の大小こそあれ自ずと垣根を取り払う事が必要なのだなと感じました。
トラウマを抱えた女子大生の恋の話だけど、トラウマがあっても無くても、女子大生じゃなくても広く共感出来る作品だと思います。
是非ともお読み下さいませ。