宿泊体験から数日後。 学校中にわたしが柚木紗莉那ってこともバレてぎゃーぎゃーうるさい女たちも寄ってこなくなった。 この前は5、6人で私に謝ってきた。 少しずつ、楽しい学校生活が送れるようになってきた。 「紗~莉那っ!」 「あ、旭、もうお昼か。」 旭が私の席に迎えにきた。 今や、全校公認のカップル。 付き合うようになって私たちは毎日昼休みを一緒に過ごす。 この昼休みは私にとってとても大切な時間。