ほっと一息する時に【短編集】



「僕ねー春が一番好きだなー」




「どうして?」




「…だって春が一番、お姉ちゃんと遊んだ思い出が多いから。」




「!」




―――…神様、どうして弟は助からないんですか?


神様に弟が…何をしたって言うんですか?



どうか…魔法でも奇跡でもいいから……どうか…弟を助けて下さい――…



私は毎日、祈りを捧げることしかできない。