「皆様、本日はよくぞお集まりくださいました。ここに来られた、と言う事はゲームに参加する…そうみなしますがよろしいですね?」


無表情な男から発せられる声はしん、としている空気にやけに響いた。


「…当たり前だろ!それより、この約束は本当なんだろうな!」


サングラスの男に喰ってかかるように言った金髪の男が持っていたのは、俺にも届いたあの手紙だった。


「当然でございます。皆様が勝利された暁には、欲しいものをプレゼントいたしますー…ただし」



薄ら笑いを浮かべたサングラスの男は金髪の男の胸の辺りを指差した。


「負けた場合は、あなた自身をいただきます」


「っ!分かってるよ!」


その手を振り払って金髪の男は後ろに下がったのを見てから、もう一度サングラスの男は口を開いた。