マスクちゃんの恋。



もう、踏み込んじゃいけない境界線のような気がした。



踏み込むな。



そう、頭の中で黄色信号が点滅していた。



だから聞かないことにした。



だって、私には関係ないんだもの。



ちょっと、悔しいけど、関係無いから。



「あのさ、なんでマスク??・・・風邪ってわけではなさそうだし。」



「あ、その事だったら・・・」



私は郁弥君に一通り説明した。



「だからあいつ、全然ヒカルに触ろうとしないんだ。」



え??



それは知ってたけど、なんて事なんだろう。



それを彼は見抜いていたんだ。



溝内君が、私を触ろうとしない事を。